東ソーの配当利回りが約5% 業績や配当、今後の展望などを見る

2022/10/17

高配当株 銘柄分析

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東ソー(4042)は大手総合化学メーカーで塩ビ・苛性ソーダに強みのある企業です。

大相撲の懸賞で見かけたことがある人も多いはず。

設立は1935年、2022年3月期の連結売上高は9,186億円

主力商品である苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)は、上下水道の中和剤、アルミや化学繊維、石鹸の材料、パルプ製造等に使われています。

非常に幅広い分野で使われている薬品ですね。


東ソー(4042)の銘柄分析

セクター別の営業利益(2016~2021年度)


東ソーHPの財務・業績推移(チャートジェネレーター)

どのセクターで稼いでいるかが一目瞭然。
クロル・アルカリは苛性ソーダ、塩ビ樹脂、ウレタン原料などの製品を製造。
2015年まではあまり稼げない事業でしたが中国が環境規制を強化したことで収益事業に化けました。今後は脱炭素コストが嵩んでいくはずで、それをうまく販売価格に転嫁できるかにかかっています。
需要量的に他製品での代替の可能性は相当低く、今後も核となる事業であることは間違いなさそうです。

売上高営業利益率の推移(2016~2021年度)

東ソーHPのの財務・業績推移(チャートジェネレーター)

営業利益率が高いのはもちろんのこと、安定してるところがいいですね。
材料の仕入れや製品の販売価格など諸々があるにせよ、基本的に売上高が増えると営業利益も比例して増えます。
海外売上高比率は4割超

ROE(自己資本利益率)

投資家の資本に対し、企業がどれだけの利益を上げているかを表す指標
ここ数年10~15%ぐらいで、経営効率は良いほうだと思います。
2023年3月期は約10%(予定)

ROA(総資産利益率)

利益を総資産(総資本)で除した総合的な収益性の指標
ここ数年6~10%ぐらいで、5%以上で良いとされているので高いほうです。
2023年3月期は6%台半ば(予定)

財務

自己資本比率65.2%(2021年)
有利子負債はこの10年で3分の1以下になっています。
ネットD/Eレシオがマイナス
ネット有利子負債(有利子負債 - すぐ返済できる現預金)がマイナスになるので、計算すればマイナスの結果が出るということです。実質無借金
化学大手は財務盤石な企業が多いですが例に漏れず盤石です。

株主還元方針

配当性向3割を目安
2013年の12円から2022年の80円(予想) 実に6.67倍
2013年の株価は500~1,000円ぐらいで推移
今、1,600円台前半。当時の2~3倍にしかなっていません。

東ソーHP 中期経営計画

まとめ

  • 苛性ソーダはインド・東南アジア中心に需要が伸びている
  • 塩ビ樹脂は世界需要は堅調、特にインドで需要が増加している 
脱炭素(省エネ・CO2削減)コストは大きいと思いますが、順調に成長していくことを期待したい。

配当80円、あるいは増配があるとすればかなり妙味があるのではないか。

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